ライトノベルで学ぶ 行政書士試験過去問

行政書士試験の最重要過去問を日本一わかりやすく解説

憲法1-16 精神的自由 2010年問5 / 行政書士試験の勉強は、開業の準備をしてから始めよう

表現の自由の保障根拠に関する次の記述のうち、他と異なる考え方に立脚しているものはどれか。

1、広告のような営利的な表現活動もまた、国民一般が消費者として様々な情報を受け取ることの重要性にかんがみ、表現の自由の保護が及ぶものの、その場合でも、保障の程度は、民主主義に不可欠な政治的言論の自由よりも低いとする説がある。
2、知る権利は、国家からの自由という伝統的な自由権であるが、それにとどまらず、参政権(国家へ自由)的な役割を演ずる。個人は様々な事実や意見を知ることによって、はじめて政治に有効に参加することができるからである。
3、表現の自由を規制する立法の合憲性は、経済的自由を規制する立法の合憲性と同等の基準によって審査されなければならないとする説が存在するが、その根拠は、個人の自律にとっては、経済活動も表現活動も同等な重要性を有するためである。
4、名誉棄損的表現であっても、それが公共の利害に関する事実について、公益を図る目的でなされた場合には、それが事実であるか、真実であると信じたことに相当の理由があるときは処罰されない。
5、報道機関の報道の自由は、民主主義社会において、国民が国政に関与するにあたり、重要な判断の資料を提供し、国民の知る権利に奉仕するものであり、表現の自由の保障内容に含まれる。



建太郎「うーん。これは仲間外れはどれかを選べばいいんだな」
胡桃「そうよ。ほとんど国語の問題だわ」


胡桃「まず、表現の自由の保障根拠としては、二つあったわね」
建太郎「ええっと……。
1、自己実現の価値
2、自己統治の価値
だっけ」
胡桃「それぞれ、どういう意味かしら?」
建太郎「自己実現の価値は、個人が言論活動を通じて、自己の人格を発展させるという個人的な価値のことだよな。
それに対して、自己統治の価値は、言論活動によって国民が政治的意思決定に関与するという民主政に資する社会的な価値のことだな」
胡桃「そうね。この問題は、それぞれの選択肢が、自己実現の価値を重視しているのか、自己統治の価値を重視しているのかを判断するだけの問題よ」
建太郎「なるほど、ということは、選択肢1なんかはわかりやすいな。自己統治の価値を重視しているのは一目瞭然」
胡桃「2はどうかしら?」
建太郎「自己統治の価値について述べているよな」
胡桃「3はどうかしら?」
建太郎「経済活動も表現活動も同等な重要性を有するということで、自己実現の価値を重視していると言える」
胡桃「そうよ。これだけが他の違うわね。4と5はどうかしら?」
建太郎「自己統治の価値を重視しているな」
胡桃「というわけで答えは?」
建太郎「3だな」





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