行政書士試験過去問 民法
次の事例のうち、直接強制の方法によって、債務者の債務の強制的実現を図ることができるものはいくつあるか。 1、銀行から500万円を借り入れた企業が返済の期限が到来したにもかかわらず、返済をしない事例。 2、画家が顧客との間で、顧客の似顔絵を描…
AがBに対して、自己所有の家屋を売る契約をした場合に関する次の記述のうち、判例に照らし、妥当でないものはどれか。 1、Aが当該家屋をBに引き渡すまでの間は、善管注意義務をもって当該家屋を保存、管理しなければならないので、Aの履行遅滞中に不可…
Aがもち米を50キロ買う契約をB米店との間で行い、Bによる引き渡しの準備がまだ終わっていない場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1、引き渡し場所について、AB間で決めていなかった場合に、BはAが引き取りに来るまで待っていればよ…
譲渡担保に関する次の記述のうち、判例の規定に照らし誤っているものはどれか。 1、不動産の譲渡担保において、債権者はその実行に際して、清算義務を負うが、清算金が支払われる前に、目的不動産が債権者から第三者に譲渡された場合、原則として、債務者は…
A銀行はBに3000万円を融資し、その貸金債権を担保するために、B所有の山林(樹木について立木法による登記等の対抗要件を具備していない)に抵当権の設定を受け、その旨の登記を備えたところ、Bが通常の利用の範囲を超えて、山林を伐採してしまった。 …
Aに対して、債務を負うBは、Aのために、自己が所有する土地に抵当権を設定した。この場合における抵当権消滅に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例に照らし、正しいものはいくつあるか。 1、Aの抵当権が根抵当権である場合、Bが破産開始手続きの…
AはBに金銭を貸し付け、この貸金債権を担保するために、B所有の土地の上に建っているB所有の建物に抵当権の設定を受けて、その登記を備えた。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例に照らし誤っているものはどれか。1、Aの抵当権が実行…
民法の抵当権に関する規定ついては、近時、改正がなされた。次の抵当権に関する記述は、改正のあった項目であるが、改正後の規定に照らして誤っているものはどれか。 1、根抵当権者は、元本確定期日の定めがある場合を除き、いつでも担保すべき元本の確定を…
法定地上権に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例に照らし、妥当なものはどれか。 1、Aは、自己所有の土地(更地)に抵当権を設定した後で、その土地上に建物を建築したが、抵当権の被担保債権について、弁済をすることができなかった。この場合におい…
Aは、Bから建物を賃借し、Aは、その建物内に電気製品等(以下、本件動産)を備え付けている。Bの先取特権に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。 1、本件動産が、Cの所有物である場合に、本件動産について、Bは先取特権を即時取得する…
甲土地を所有するAは、甲土地に隣接するB所有の乙土地を通行している。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例に照らし正しいものはどれか。 1、甲土地が乙土地に囲まれて公道に通じていない場合、AがBに対して囲繞地通行権を主張するため…
Aは、B所有の甲土地について、地上権の設定を受けて、同土地上に乙建物を建築した。Aが同建物を建築するについては、そのための資金として、C銀行から融資を受けた。この場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1、AB間では、賃借権ではな…
甲地について、 A、複数の者が民法上の共有として、共同所有している場合、 B、共有の性質を有する入会権として、共同所有している場合、 に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1、甲地の共同所有者は、Aの場合は、自己の持ち分を自由に譲渡す…
ABCの三人が、甲土地、乙土地、丙土地について、いずれも三分の一ずつ持ち分を持って共有している場合における共有物分割に関する次の記述のうち、正しいのはいくつあるか。 1、各共有者は、いつでも共有物の分割を請求することができるから、たとえ、A…
所有権の原始取得に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。 1、AはB所有の土地をBの所有であると知りつつ、所有の意思をもって、平穏かつ公然に10年間占有した場合に、その土地の所有権を取得する。 2、Aの所有する動産とBの所有する動産が付…
A所有のカメラをBが、処分権限無しに占有していたところ、CがBに所有権があると誤信し、かつ、そのように信じたことに過失なく、Bから同カメラを買い受けた。 この場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば正しいものはいくつあるか。 …
美術商Aは、絵画を盗まれたが、後日、Bの運営する美術館に当該絵画が掲げられているのを発見した。 Bに即時取得が成立しているとして、Aが採るべき行動として正しいものはどれか。 1、その絵画は、面識のないCがBのもとに持ち込み、買取を求めたもの…
AはB所有の絵画を預かっている。最高裁判所の判例によれば、次の記述のうち、妥当なものはどれか。 1、Aがこの絵画を自分のものであると偽って、善意無過失のCに売却し、以後はCのために預かると約束した場合は、即時取得により、Cはその所有権を取得…
次の記述のうち、即時取得により所有権を取得できるものはいくつあるか。 1、Aがその所有する建物をCに賃貸していたところ、Cがその建物を自己の所有する建物としてBに売却した場合。 2、Aの所有する山林に生育する立木について、Bがその山林及び立…
ABが不動産取引を行ったところ、その後で、Cがこの不動産について、Bと新たな取引関係に入った。この場合のCの立場に関する次の記述のうち、判例に照らし妥当ではないものはどれか。 1、AからBに不動産の売却が行われ、BはさらにこれをCに転売した…
不動産と登記に関する次の記述のうち、判例の趣旨に照らして正しいものはどれか。 1、Aの所有する甲土地につき、AがBに対して、売却した後、Bが甲土地をCに売却したが、未だに登記がAにある場合は、Bは、甲土地に対する所有権を喪失しているので、A…
次の相談内容のうち、できますと回答し得るものはどれか。 1、私は13年前、知人の債務を物上保証するため、私の有する土地、建物に抵当権を設定しました。知人のこの債務は、弁済期から11年が経過していますが、債権者は、4年前に知人が債務を承認して…
時効等に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例に照らし正しいものはどれか。 1、A所有の土地につき、20年間占有を継続してきたBが取得時効を援用した場合、取得時効成立を否定するためには、Aの側において、他主占有事情の立証だけでは足りず、B…
時効中断の効力に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例に照らし誤っているものはどれか。 1、債務者Aの債権者Bに対する債務の承認によって、被担保債権の時効が中断した場合に、物上保証人Cは、当該被担保債権について、生じた時効中断の効力を否定…
時効制度の存在意義については、次のような考え方の対立がある。 A、時効とは、取得時効が成立した場合は、無権利者であった者に権利を取得させ、消滅時効が成立した場合は、真の権利者の権利を消滅させる制度である。 B、時効とは、真に権利を有する者又…
代理人と使者の違いに関する次の記述のうち、民法の規定及び判例に照らし正しいものはどれか。 1、代理人は本人のため法律行為を行う者であるから、代理人としての地位は、法律に基づくものの他は、必ず、委任契約によらなければならないが、使者は本人の完…
Aが以下のような状況で契約した場合、大審院ないし最高裁の見解に立つと、本人に契約上の効果が帰属することになるものはどれか。 1、本人所有の甲不動産を処分するため、代理権を与えられているAが、Bに甲不動産を譲渡する際に、Bから受け取る代金は専…
AがB所有の土地をCに売却した場合に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1、AがBから土地の所有権を取得して、Cに移転できない場合、Cは、契約時にAに土地の所有権がないことを知っていたとしても、契約の解除ができる。 2、Cは、悪…
Aの子Bが、Aに無断でAの代理人としてA所有の土地をCに売却する契約を結んだ。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例に照らし妥当なものはどれか。 1、Cは、Aが追認した後でも、この売買契約を取り消すことができる。 2、Bが未成年…
無効または取り消しに関する次の記述のうち、民法の規定及び判例に照らし、妥当でないものはいくつあるか。 1、BがAに騙されてAから金銭を借り入れ、CがBの保証人となった場合、CはAの詐欺を理由としてAB間の金銭消費貸借契約を取り消すことができ…